[はじめに]
熊本に凄く優秀な素材があります。
高精度捻り板金です。
GTスパイラルという会社が作っていて、ぞうきんを絞るみたいに板金をギュギュッと捻って作ります。その精度が±0.3mm、ムダに高精度、とにかくムダな感じが凄いんです。
現在何に使われているかというと太陽光架台の基礎などに使われてます。巨大な捻り板金を地面に捻じ込み使うのです。
これも凄い。確かに使える、凄いけど、±0.3は何の役にも立ちません。
「この素材のムダな精度を何かに役立てたい!」
考えますが、スパイラルという形状は机上で全く理解できず、見て触って初めて理解できます。更にスパイラルの形状を真剣に考え始めると頭が痛くなります。嘘じゃないです。本当です。DNAと同じカタチだから脳が混乱するんだと思います。



さあ天才の皆様、垂涎の新素材登場です。是非活用下さい。



[ねじねじ販売]
捻り板金という言葉はかわいくないので「ねじねじ」と名付けました。
基本どんな板金も捻れますが幾つか制約があります。

捻る素材はフラットバー(押し出し材・引き抜き材)です。切板も捻れますが切って面取りする工数が必要で材料代が上がります。また切板は捻り精度が出ません。

捻りピッチの最小は素材幅の1.5倍です。例えば幅20mmのフラットバーなら30mmが最小ピッチになります。

幅19mm以下だったり厚みが2mm以下になると精度が出なくなります。また厚み3mmでも幅50mm以上になると精度が出なくなります。その場合、厚みを4mmにすると精度が出ます。「精度よく曲げられる範囲」というのがあります。

捻り可能な最大厚は鉄だと19mmです。幅は150mmまで捻れます。
素材が硬くなるほど捻れる範囲が狭くなります。

長さは3500mmまで捻れます。



3X20のねじねじ素材にΦ10mmの軸端を付けた「搬送用標準ねじねじ」も販売してます。簡易搬送ユニットに活用下さい。(簡易搬送ユニットは販売終了しました)



納期は凡そ2週間です。
穴加工ありとか、ストレート部(捻らない部分)ありとか、特注品も承ります。
尚、ねじねじに関しましては工場から直送致します。輸送時の変形が怖いので木材に貼り付けて出荷致します。

長物は大きさの問題で送料が高いです。佐川急便の送料を参考にして下さい。製品長さに40cm足したサイズの送料になります。(長さが100cmだったら140サイズ)4本までは1本と同じ値段で送れます。

最後に、ねじねじに関しましては種類や送料設定などの問題からネットストアで売るのが難しくメール依頼に変更しました。何なりとメールでお問い合わせ下さい。よろしくお願い致します。




[ねじねじ活用事例]
5:ダンシング焼き鳥マシン
焼き台を跨いでスパイラルを配置し、同期させつつ正転逆転させる事で焼き鳥が踊ってくれる気がしました。それは気のせいでした。(2018年11月・アソカラ製作)



4:電動ロールアップバナー
じっとしてるだけのロールアップバナーに動きを与えました。電気(モーター)で上り、電気を切ると落下します。じっとしてるより遥かに目立ちます。(2018年7月・アソカラ製作)



3:愛搬送マシーン電動版

手動版が好評だったので調子に乗って電動版も作りました。ついでにBGMと運命の選択スイッチも付けました。(2018年6月・アソカラ製作)



2:愛搬送マシーン手動版
押し出し材のアルミフレームを土台兼ガイドに簡単な搬送機を作りました。軽い負荷でスイスイ動くので夫婦仲の修復に最適です。(2018年6月・アソカラ製作)



1:スパイラルリフター
パイプの中にスパイラルを通す事で球体の垂直搬送が可能になりました。次が来るまで排出しないのもミソです。ピタゴラ云々みたいで大人は大興奮だけど赤ちゃんにはウケませんでした。(2018年5月・アソカラ製作)



0-2:僕を搬送するねじねじ
当時の僕をねじねじ搬送してみました。リニアガイドの助けを借りてますがギリギリ大丈夫でした。今の僕は+15キロだからムリだと思います。(2007年・福山裕教製作)



0-1:コロコロ搬送ねじねじ
二つの溝に落とすだけで丸い長物を転がしながら定速で搬送します。着色、積層、焼きなどの作業に最適です。丸物塗装、バームクーヘン、竹輪の焼きなど色んな場面で使えます。(2007年・福山裕教製作)